新屋島水族館。

新緑の5月第2週、毛虫の蔓延る道を抜けて辿り着いた、新屋島水族館。

何の情報も仕入れない状態で訪れてみた。印象的だった展示は—。
・ヒメツバメウオのドーム水槽。

菱形のシルエットがなかなか美しい。
・まったりクラゲルーム。

ライトが落としてあって、かなり暗い階になっている。そこには、椅子がおいてあって、ぼんやり休憩するのに良い。
・優雅、サラサハタ。

涼しげな水玉模様のハタ。交互に動くひれに見惚れる。
・隠れていないダルマオコゼ。

だいたいどこの水族館でも砂に埋もれていて形が分からないダルマオコゼ。ここでは、ひれのぎざぎざがちゃんと見られた。
・動いてる!マナティ
水族館ではあまり動く姿が見られないマナティだが、ここのマナティは結構動く。水面に空気を吸いに上がったり、少し寄ってきたりする。後で知ったのだが、これだけ人に寄ってくるのは、かなり珍しいとのこと。

・緑をバックにジャンプ、イルカショー。

イルカを触ってみたいと言っていてずっと叶わなかった、倅くん。ここ、新屋島でイルカに触れることが出来た!ショーの中で、握手とえさやりをさせて貰った。平日だったこともあってか人が少なかったので、まだ小さい子供でもさせて貰えたのかも知れない。クイズを交えたショーはとても引き込まれるものだった。大丈夫かなと思うくらい小さな水槽でダイナミックにイルカ達がジャンプする。
その後、カメのエサやりも体験。トングで挟んだ切ってあるアジとエビを口元に落とすのだが、私はうまくあげられなかった。タイミングが難しい。子供達のあげたえさは上手く食べてくれた。
聞くと、2006年にリニューアル時、カマイルカプール・クラゲ水槽・タッチプール・ドーム水槽・他が新設されている。だが、全体的に古さを感じてしまう。私自身は竹島水族館を訪れて以来、新しくなくても小さくても魅力的な水族館は作れると思っている。それは、手書きの説明版が面白かったり、小さな子供でも楽しめるように工夫があったりして飽きさせない何かだった。ちょこっとの面白い、楽しい、綺麗、不思議が、積み重なる水族館はまた来たいなと思わせる。もちろん、楽しんだのだけれど、クラゲの階は全ての水槽が子供達が目の前で見られない高さにあり台も無かったことや、アザラシ水槽に浮いた毛虫や、イルカ水槽の濁りが気になり、もう少しこうならないだろうか、が積み重なっていく。クリアな水槽も多いので、見せ方はある気がするのだ。数時間居ただけでアシカのショーも見ることが出来ず、平日だったので土日限定のフードコーナーがお休みだったのも、心残りなっているのかも知れない。