茨城県大洗水族館アクアワールド

今回は、鹿島灘にある茨城県大洗水族館を探検。事前調べでの見所は、サメとマンボウとのこと。大洗に到着するのが午後2時を過ぎるため、探検に時間をあまり割けないことだけが気になる要素だが、閉館ぎりぎりまで粘るくらいの計画で行こう。
印象的だった展示はー。
・出迎えるイワシの円筒形水槽。

これは、今まで見たイワシの水槽の中でも群を抜いて美しいと感じた。一番最初の展示でテンションがだだ上がりになる。
・ふわりと泊まるネンブツダイの群れ。

通路に沿っている長い水槽には馴染みの魚達がいる。一見何の変哲もない、ありふれた日本的な海底だが、ここにネンブツダイの群れを配置したことが秀逸。水槽に花が咲いたような鮮やかさで、時折ふわりと停止する様は見惚れてしまう。
・大水槽。イワシのうねり。

丁度水中ウォッチングの時間で、ダイバーが水槽内をカメラで中継していた。

暗い通路に突如現れる、光は、イワシの大群。向側へ抜けると、大水槽が見渡せる広いスペースが設けられている。エイやサメ、ウミガメと主役が勢揃いする中、一番の主役はイワシ八景島シーパラダイスに似た印象だが、臨場感はこちらが素晴らしい。一つ残念なのは、広間から見るとアクリルがかなり曇っており、クリアさが無いこと。だが、サイドのアクリルは非常にクリアで水槽も近く、是非こちらからの鑑賞をオススメしたい。
・クラゲたち。


クラゲはミズクラゲ・タコクラゲ・クシクラゲ・ギヤマンクラゲの4種だが、形状の違う花のあるクラゲが揃っている。
リュウグウノツカイの標本。
・クリスマス展示、ベタのクリスタルタワー

クリスマスが近いことで館内は青いLEDライトで飾り付けられ、各所にデコレーションがあった。このベタの展示もその中の一つ。ベタは瓶で飼育できる有名な魚だけれど、これはなかなか思い切った展示だなぁ、と思った。
・大洗名物、キアンコウ。補食の際チョウチンをぴょこぴょこする様子は見られなかった。

・活動的な暗い海底水槽。各水族館には、海底環境を模した展示があるが、魚がじっとしていることも多い。ここにあった水槽は砂に身を隠しているはずのヒラメが何故かひらひらひらひら泳いでいて、もの凄く不思議だった。

・大中小のマンボウ

・迫力サメとわらわらサメ。

大型のサメもなかなか迫力だったが、それよりもインパクトがあったのは、横の小水槽で飼育されているサメの子供達。この水族館で卵からの孵化に成功しているらしく、それも、2代目3代目と増え続けているとのことで、水槽はサメの子ラッシュ。そんな水槽がいくつもある。

骨格標本とウバザメの剥製。

下から見上げる形だが、改めてスケールの違う生き物がいるのだと知る。
・最後にさらにイワシ

期待していたサメとマンボウももちろんだが、特徴というなら、イワシかも知れない。水槽が大きすぎないサイズだからか、水面近くを泳ぐイワシを比較的近くで見ることが出来る。全体を見て感じたのは、魚の状態が良いこと。傷ついていたり弱っている個体が少ない。手入れが行き届いている印象を受けた。
今回は時間の関係でイルカと海獣類のショーは全てパス。それでも、この見応えは予想外だった。エンターテインメント性の高い水族館だと感じたのは、クリスマスのイルミネーションによるものだけでなく、「見せ方」が上手いなと感じたところによる。生き物の一番いきいきとした姿を見せてもらった気がした。
閉館ぎりぎりまで粘り、大満足でこの場所を後にした。