急須と雑多もの。

2月分の焼き上がり、ようやく持ち帰れた。まずは急須!これは初めてにしては頑張った。まるまる急須と湯飲みのお茶セット。どちらも透明釉。

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形状は満足、けれどもやっぱり焼き締まったことでサイズ感が小さい。使ってみたところ、ティーバッグが一つしか入らず、一人でちまちま飲むようにしか使えない。

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ふたをとるとこんな感じ。本体とふたは重ねず別々に焼いたので、ちゃんと重なるかが問題だった。何とか一箇所収まるといったところだが、釉薬が垂れなければ、重ねて焼いた方がうまく収まるように焼けるとのこと。ただ、釉薬が垂れてしまった場合、ふたが取れないものが焼き上がるそうで。

次に、平皿。ちょっとアジアンな魚柄の刺身皿。

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これは撥水剤で柄を描き、白釉を掛け、余分に付いてしまった釉薬を柄に沿って竹串で落とした状態で焼いたみたもの。かなり実験的ではあったものの、平らな皿だから柄が出たのだと思う。もっと濃い色の釉薬を掛ければ良かった気もする。

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雑多なものたち。センジュナマコをモチーフにした蓋物やら箸置き。これは重ねて焼いた方が良かったのだろう。焼いてみたら蓋のカーブが合わない。掛けたのは透明釉だが、この時少し釉薬が濃かったようで、翌週見てみたら薄めてあった。釉薬が濃いと焼いた時に垂れ下がる量が多くなり、下にくっついてしまう。

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このように外側を自由に作り、くり抜いて蓋物にする作業はとても面白いのだが、蓋をぴっちり合うように作るのが難しい。

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取っ手つきのマグ。桜花釉がベージュ寄りの渋い色合いで出た。持ち手を右手人差し指のカーブに沿うよう、持ちやすいように作った。これは上出来。

全体的に焼き締まることを考えずに作ったので、サイズが小さい!焼くと縮むよとは言われていたけど、こんなに縮むとは思っていなかった。聞いたところ2割縮むそう。実際使ってみると予想していたサイズとの違いが大きすぎる。食器は難しいものだ。

あまり売ってなさそうなデザインの食器を作れるのは楽しい。使ってみて、駄目だなと思うところもたくさんあって、面白い。特に急須はお茶を注ぐ口がどうなっているのか、よく見て作らないとならない。注いでみると勢いがないとこぼれるとか、注いだ後垂れるとか、いろいろ問題が発生。次に活かしたいところ。