日光はもう結構?

東京:曇り 栃木・日光:雨
東京からの帰り逆に足を延ばして、倅くんリクエストの「スペーシアに乗りたい」に、私リクエストの「東照宮が見てみたい」をくっつけて、一泊、帰路とする。
都庁前ー(大江戸線)→上野御徒町上野広小路ー(東京メトロ銀座線)→浅草ー(東武日光線きぬ111号)→下今市ー(東武日光線)→東武日光=
(バス)⇒表参道・日光東照宮=(バス)⇒中善寺温泉・幸の湖ホテル 泊
スペーシアに乗る為に浅草へ。

東武の特急きぬ・けごんで使われているスペーシアという車両は、リニューアルされて、今は3色あるらしい。何色の車両が来るかは、来てみないとわからないということで、スペーシア占い。
紫の「雅」が来た。

紫色は普段身につけない色で、好みとは違うのだけれど、これは、綺麗だと思った。写真や映像で見た感じだと、もっとのっぺりとした能面顔だと思っていたけれど、そうでもない。コンパートメントに乗り込み、さらに驚く。良い!これは良い!トワイライトエクスプレスのB寝台を個室化した感じと変わらない。まぁ、寝るほどの時間は乗車しない訳だが。

スカイツリーが灰色に浮かび上がる。この形状に美しさは感じないけれど、こうして雲越しに見ると、何かしらの妖しさというか、印象に残るものがある。

下今市スペーシアを降り、普通列車東武日光まで。

雨が降りしきる。日光東照宮は、私の中でいつかきっと行きたい場所として隔離されていた。昔読んだ東照宮に関する建築関係の本が凄く面白かったのだ。写真や映像でしか知らないものを肉眼で見てみたい。
東京の人曰く、「修学旅行で行かされるので、特に赴くことはない」そうだ。
何人もの人が「これはセンスが無い」と言った(らしい)原色けばけばの建物を見てみる。


思ったほど、けばく無い。年月が経って、苔もいい味を出していて、割と好きだ。が、建築された当時、まだ真新しい極彩色のこれを見て、美しいとはきっと思わないだろう。
期待していた陽明門が工事中でがっかり。
見た中で一番気に入ったのは、この青と金の印象的な雲の彫刻のある門。

雨の中仕方無く着いてきてくれていたちっちゃい人達が限界のようで、回っているうちに機嫌を損ねてしまった。普通の神社やお寺は問題無い倅くんなので、きっと何かしらの違和感が気に入らないのだろう。
石階段で単独行動、下で待っていて貰い、上まで見に行く。足早に戻り、東照宮を後にする。
バスで中善寺温泉へ。雨は止まない。
雲と霧に覆われた、中禅寺湖

倅くんは貸し切り状態となった温泉で機嫌を直した。早めに就寝。