買い出し遠足と初めてのおもてなし。

晴れのち曇り 夜から雨
主様友人の車に乗せて貰い、食材を買いに行く。何度も訪れている愛知県刈谷市刈谷ハイウェイオアシスが目的地。ここのおあしすファームという市場で積み上げている近海の海鮮がお目当てだ。
日帰りで寄り道はほとんどしないことで、夕刻に帰り着き、さらには買ってきたばかりの食材を使って夕飯を振る舞おうという企画。
行きの車内で何度か脳内シミュレーションし、どのような段取りで、どの程度の食材を買って、これくらいの献立にしようと決めていたもののー。
やはり市場には行ってみないと分からないものだ。帰りはきっと17時は過ぎるだろうから調理に時間をかけられない。丸のままで持ち帰った方が鮮度は良いだろうけど、仕方無く、大型の魚は3枚にまで下ろして貰おうと思い、声を掛けてみたが、丁度昼食時で調理師さんが昼食休憩に入ってしまい、後1時間ほど帰って来ないとのこと。迷ったが、中サイズのチダイとハマチを丸のまま持ち帰ることにした。
一度も捌いたことの無い40cm越えのハマチには手こずるだろうから、チダイの方はぶつ切りにして鍋にしようと、鍋食材を揃える。
18時半頃帰宅、さぁ、宴会の準備だ。
まず、チダイ、800円。そのサイズなら刺身でもいけたが、鱗を取って思い切ってぶつ切りに。出刃包丁を出動させたが、それでもなかなか刃が通らず、焦る。

ハマチ、650円。これはお買い得と思ったので、真っ先に購入を決めた。こんなに大きい魚を捌くのは、初めてのはず。すっと3枚におろせてほっとする。

ご飯が炊きあがるまで待って貰うのが忍びないので、先に鯛ちりを作り、食べ出していて貰うことにした。追ってハマチと短冊で買ってきたヒラメ・マグロと合わせて刺身盛り合わせに。ハマチの頭で吸い物を作り、その後、名古屋コーチンの卵で〆た鯛雑炊を出してみた。
思えば、主様の友人が家に来たのは初めてである。夕飯をおもてなしするのも、初めて。いつも世話になっている主様友人が家に来たことがちっちゃい人達にはもの凄くスペシャルなことだったらしく、はしゃぎっぷりが見事。
そんなハイテンションの飛び交う中、こちらはこちらで、喉が渇いたりしないかな、とか、鍋を焦がさないように噴かさないようにとか、ご飯は足りてるかなとか、油っぽいものの後に何かさっぱりものを出したいとか、頭の中はぐるぐるで、何とも手際が悪い。全体のメニュー構成が出来てないまま調理に取りかかったこともあるかも知れない。
美味しいと言って貰えて嬉しかったが、ついもっとと思ってしまって仕方無かった。
後片付けをしながら思ったことは、例え年に一度しか使わなくても、必要な調理道具は揃えておかねばならないということ。滅多に大きな魚は捌かないので鱗落としや大型の出刃を揃えていなかった。こういう機会があるなら、練習もしたい。もっと手際良く、もっと美味しいものを。
あまりの余裕のなさに、調理後の写真は一枚も無い。ううむ。
新たな物欲とともに、おもてなしの深さを知った一日だった。