大井川鉄道旅 SL・アプトライン編

静岡:雨
岡本→三宮→新神戸ー(ひかり460)→浜松ー(こだま640)掛川→金谷ー(大井川鉄道)→新金谷ー(SLかわね路1号)→千頭ー(あぷとライン)→閑蔵ー(バス)→千頭駅前ー(バス)寸又峡温泉・飛龍の宿 泊
唐突に大井川鉄道へ。梅雨まっただ中、平日まっただ中の閑散期なので、切符は取りやすかったようだ。久々の鉄旅なので、一眼カメラを持って行くことにした。
金谷からSLに乗る新金谷までの一駅、この列車が凄い。古い列車に感慨は無いと言っても、ここまで古さが溢れていると、絵になる。

SL待ちの間に一息。

こぢんまりとした良い感じのカフェが駅ナカにあって、飲み物はそのままSLに持ち込めるとのこと。
雨の「かわね路1号」。

やまぐちや九州のSLはレトロであるけれど車内を改装し整備しているのに対し、こちらは、当時のままといった感じ。

Slおばさんが歌をまじえた案内を放送したかと思うと、席まで来て乗客の1人1人と話をしている。名物ハーモニカ演奏が聞けるかと思っていたところ、ハーモニカを忘れてきたそうで、それも愛嬌。

倅くんは同じ歳の友達と仲良くなり、遊んでいるうちに千頭に。
あぷとラインに乗り換える。駅のホームに短冊のなる笹が。駅員さんが短冊をくれたので、倅くんと姫さんがみみず文字を書いた。てっきりホームの笹に吊すのだと思っていたら、「車両にぺたっとしてください」。

赤い車両に、星と笹。倅くんと姫さんが書いた短冊と一緒に、あぷとラインが走る。これは楽しいアイデア
ゆるやかに坂を上り、いくつもトンネルを越えて、アプト式に切り替え駅へ。

普通の線路の時とアプト式と、乗り心地は変わらず、がたんとした感じも無い。ただ勾配だけが違う。
余り興味の無かったあぷとラインだったのだが、そのどうしようもなく何も無いところに連れ去られる感じが良い。車窓には山と雲、時々トンネル、時々吊り橋。

電車が好きでなければ、こんなことはしないだろうな、とつくづく思う。我が家で1両貸し切り、さらにちっちゃい人達が途中で寝てしまったので、ゆったりとしたコトコト空間。動くカフェのような感じに。
閑蔵で降り、電車で来た道をバスで引き返す。文字通り閑けさの囲む蔵のような駅。本当にこんなところにバスが来るのか。来るとしたら猫バスに違いない、などと言いながら時間通りにやって来た普通のバスに乗車。

乗り鉄の一日。お宿のお湯に浸かってゆっくりする。雨で、涼しい。ここのお湯は美人作りの湯と言われるようで、つるつるぬるっとした透明なお湯。この私をして完食できない夕食を頂いて、食い倒れ就寝。