飯田線補完計画 2日目。

晴れ
兵庫・大阪・京都・滋賀・岐阜・愛知と足を伸ばした1日目、2日目の今日は、最終目的地信州へと入国する。
多治見IC→飯田IC→猿庫の泉→菓匠 赤門や→道の駅 信濃路下条→道の駅 信州新野千石平→根羽村 ネバーランド→道の駅 どんぐりの里いなぶ→刈谷PA→西宮IC→home
泉の水は何度か口にしているものの、一度も行ったことのない猿庫(さるくら)の泉へ。細い道をほどなく、急に森の様相になる。今日は良い天気、木々の間から抜けるような青空が見える。


澄んだ水が、緑の苔に向かって滴り落ちている。飲める所まで歩き、泉の水をいただく。

近くにはワラビが芽吹き、ゼンマイが開き、水芭蕉が葉を広げる。


さらに移動し、鼎へ。信州飯田の風景はこんな感じ。

長年通っている和菓子屋さん、赤門やさん。お抹茶を点ててもらって、春限定のお菓子「桜月夜のなごり雪」をいただく。この桜菓子を食べたいというのも旅の発端の一つ。ふわんと上品な桜の香りがする。美味しい。

この日、おかみさんはやまびこマーチというイベントに参加しているとのこと、お店には不在だったので、柔らかな伊那弁が聞けなかったことだけが、心残りだ。
赤門やさんを後にし、次の道の駅を求めて下条へ。そばの城下条でおろしそばをすする。大盛りにしたいところを車旅を考慮して控えめに。だが、隣接する「遊牧館」のバニラソフトクリームも必須で食べるのだ。もう何度もここに来ているえきちょが何が美味しいかを教えてくれる。

道の駅信州新野千石平では、倅くんが気持ちよく寝ていたので、子供達と一緒に車に残った。南下して走り、根羽(ねば)村のネバーランドへ。最初この名前を聞いたときはジョークのような施設かと思ったが、取り扱っている特産品はいたって真面目なもの。中でも乳製品は美味しいとか。ここでブルーベリージュースを飲んだのだが、これが驚きの美味しさだった。
中庭にある、キリン椅子(勝手に命名)を見ながら暫し休憩。

道の駅どんぐりの里いなぶで、新城の近くに住んでいる主様友人と合流。ここでもお土産を物色したり、つまみ食いをしたりして楽しむ。クラフト市のようなものが立っていて、気に入った器を一つ購入。市の近くには水車があって、目を覚ましてしきりに歩きたがる倅くんが気に入って、しばらく見ていた。

予定よりかなりのんびりペースで帰路へつく。山の端へ消えていく光が美しい。

刈谷PAにて。ここで夕飯休憩、さらに「えびせんの里」で食後のつまみ食い。話に聞いていて、来てみたかったところ。ここのPAにある別棟のトイレ、床には絨毯が敷いてあり、入ってトイレは何処かと探してしまったくらい、無駄にゴージャス。

高速道路を一直線に走りきる。2日に続く慣れない車旅、朝は姫さんに起こされて3時頃から授乳が入り眠いはずなのに、旅が終わると思うと寝るのが惜しい気がした。
家まで送ってもらった時には、もう23時を過ぎていた。たくさんのお土産と記憶と共に車を降りる。
情報量の多い旅だった。4人家族になってから初めての泊まり旅だった。企画・進行に始まり、走り出す倅くんの捕獲など、全てにおいてサポートしてもらったえきちょに感謝である。
この旅では、子供達の機嫌に左右されるだろうということを見越して、上の子用にいろいろとご機嫌取りグッズも持参した。普段は持ち出し禁止の、倅くんお気に入りのタオルや電車のおもちゃ。車の中で泣き出してどうしようも無くなったら飴を口に詰め込んででも黙らせる覚悟で臨んだ。実際にそこまでの場面は無く救われたが、グッズは各種、役に立った。だが、チャイルドシートに固定されての移動が長かったので、2日目には「外、歩く!」という主張が出てきた。止まって休憩の時間には出来るだけ歩かせたけれど、蓄積された疲れと眠気が混じったときに癇癪を起こすことがあった。今までに数回あったけれど、この爆発的なエネルギーを、そっと掬い上げるように緩和する術を現在研究中である。ただ叱り力でねじ伏せることも出来るけれど、そうではない何かがあるはず。
下の子については、「座れる場所ならどこででも乳を出す覚悟」さえあれば怖いものはない。人目よけのケープのように使う布を持ってきてはいたが、揺れ動く車の中では、布を巻く場所も余裕も無かった。服の中に子供が入ってしまうように授乳できる服を選んでおいて正解だった。夕飯過ぎにいつも眠くなり、飲んで騒いでを繰り返す姫さんは、旅先でも変わらず。帰りの高速を突き進む中、騒ぐ姫さんに途切れ度切れの授乳は少々堪えたが、DVD「Trein surfer」に救われた。
チャイルドシート「コッコロS」は思っていた以上に良く出来ていて、振動がちょうど良いくらいに緩和されるらしく、二人とも良く寝ていた。子供達は車酔いもないようで、むしろ、車に慣れていない自分の方がくらっとくる場面が何度かあった。車の中で食べることは二度としない・お腹いっぱい食べない、は鉄則として記憶しておこう。
「また」といってくれる寛大な友人達に感謝し、「是非」と答えたい。