京都大学白浜水族館

今回は、京都大学白浜水族館・臨海実験所(http://www.seto.kais.kyoto-u.ac.jp/aquarium/index.html)に突撃。

かつてはいくつか存在した大学臨海実験所水族館もいまやここが唯一となった。他の水族館ではスポットライトを浴びることのない無脊椎動物に力を入れているとか。
印象的だった展示は―
棘皮動物節足動物無脊椎動物、充実!

・巨大ヒトデ(写真の手は比較の為にガラスにあてた私の手)
 

・青い眼のホタテ

・丸いフォルムが可愛らしいトラフカラッパ

・宝石のように輝く青と紫のイセエビ


研究・実験目的の為、華々しいショーやエンタテイメント性は皆無。だが、決して一般客を受け入れようとしない冷たさは無く、無脊椎動物の小さな世界をルーペを添えて「見てみてください」といった工夫や、生物の生態を知れる丁寧な説明看板など、「この世界を知って欲しい」という研究者の言葉が感じられる。
今まで行った全ての水族館は、ストロボを焚いた撮影は禁止であったが、ここでは、禁止どころかストロボを焚いた撮影のコツが絵入りで解説してある。また、フナムシやゴカイの展示をしている水族館は全国でここだけだろう。
小規模かと思っていたが水槽の数もかなりのもので、生物の種類はかなり多い。
ロウニンアジなどが群で泳いでいるここで一番大きな水槽は、とてもアクリルの状態が良く近づいて見ても歪みがほとんど無い為、実にクリアにまるで潜っているかのように見ることができる。
研究者や臨海実習生の為の施設ではあるが、少しでも海や生物に興味のある人なら、楽しむことができるだろう。知っている人はより詳しく知ることが出来るし、知らない人は海にこんな変なものがいるのか、と驚くだろう。