顕微鏡の世界。

先日の帰省で、実家に頼んでいたものがあった。私が小学校の時に買ってもらった顕微鏡だ。ちっちゃい人達も小学生になり、そろそろ頃合いかと持ってきてもらい、送るのは不安だったので東京まで新幹線で搬送。
説明書には平成4年と書いてあるので、実に24年前の品。インスタントカメラで顕微鏡写真が撮れるのが特徴の商品で、たくさん撮ってはみたけれど、現像してみないことにはちゃんと撮れているか全く分からないどきどき感が凄まじかったのを覚えている。夏休みの宿題に採取した海水の中の微生物を調べたけれど、案の定使える写真はほとんどなかった。今、写真はその場でチェックできるし、自宅で印刷もできる。自由研究はなんと手軽になったのだろう。
手始めに倅くんが飼っていた金魚の水槽の水(先日金魚はお亡くなりになってしまったが水槽はそのままおいてあった)を調べてみるも、さほど分かりやすい生物は見つからず、福富川公園の藻だらけの水場から水を採取してきた。
今度はいろいろいそうだぞ!
写真はPENTAXOptioで、顕微鏡の接眼レンズにカメラのレンズをくっつけるようにして撮影。倍率はほとんどが10×30と10×60。
こんなこともあろうかと図書館で「淡水微生物図鑑原生生物ビジュアルガイドブック(月井雄二著)」を借りておいた。
唇形のものはケイソウ、ちっちゃいのがたくさんくっついた長いのはヒビミドロだろうか?

細長いものが横に連なっているのがイカダモ。

このトゲトゲしたのはなんだろう。

こちらもトゲトゲ。アンキストロデスムスが一番近い。

よく動き回る、たぶんゾウリムシ。

ツヅミモと思われる。

これもイカダモの一種。

美しいクンショウモ。

これは小さくて15×60倍。基礎正しくならんでいる。ヨツメモかなぁ?

アオミドロにくっついているのはヒルガタワムシだろうか。水を吸い込んでの食事風景。

こちらもクンショウモ。ちょっと撮影に慣れてきた。

クンショウモの横から柄の着いた長いものがぶら下がる、ツリガネムシの仲間だろう。

最後に10×10倍でのミジンコ。

いろいろ面白い生き物が見られて満足。折角ちかくに親水公園がたくさんあって堀川も流れているのでいろいろと調べてみたい。
どのぐらい興味を持つかな、と思ったちっちゃい人達の反応は、顕微鏡を覗いている私の横で時折見せてとくる程度。そんなものかぁ。