町屋を抜けて現代へ。

翌朝、久しぶりにすっきり目覚めた。朝食後、にし茶屋街に寄ってから、帰路をとる。
ひがしに比べると規模は小さいが通り一面が町屋でタイムスリップ感が強い。どちらかというと、昼間に買い物を楽しむのでは無く、夕方から夜の三味線の音を楽しむ街のようだ。

朝のきりっとした空気の中、寝ている町屋を通り抜け、妙立寺の裏門からちらり。

忍者寺といわれるこのお寺の裏門は確かに入ったらなかなか出てこられなさそうな雰囲気たっぷり。拝観は申し込み制だとかでパス。

犀川の河原を少し休憩がてら歩き、金沢21世紀美術館の方へ。
美術館の横にはころんとしたベンチやカラーアクリルを使ったアート作品がぽんぽんと並ぶ。中はパスしたものの、外だけでも充分楽しめる。


広坂で工芸店をじっくりと見たら、駅へ。見た目はかがやきのはくたかに乗って、帰る。
街にも工芸品にも美しさがたくさんあり、手が出ない工芸品もたくさん見ることが出来て、目が癒やされた。
お買い上げできたのは、加賀野菜のかぼちゃ。

「打木甘栗南瓜」というもので、目に刺さるような鮮やかなオレンジ色の皮と、ぽってりしたドロップ型が特徴的。身は水分が多く柔らかめで、煮物にすると煮崩れてしまうので、甘みを出すなら、天ぷらなどがオススメとのこと。
こちらはクラフト広坂で買った「めぼそ針」。

小さなお針子セットも可愛らしかったのだけど、これは縫い針と糸切り鋏のセット。レジ横に手にとってくださいと置いてあったものを触ってみてびっくり。いつも使っている針とは全然違う。たやすく曲がらない強さ、均一な細さは針を持っているのに刀を持っている感じ。手にしてみて衝撃的だったので、購入。簡単には折れませんし、一セット持っていたら一生ものですよ、との言葉も印象的だった。
帰って来て、さぁて。何か作りたくなってきたなぁ。