短い天空の時。

2、3日前に提案されて決行が決まった、高野山行き。目的は、前から一度乗ってみたいと言っていた、天空。
岡本→梅田→なんば・南海難波ー(南海高野線)→橋本→極楽橋ー(ケーブルカー)高野山ー(南海りんかんバス)→奥の院

橋本で「天空」を待つ。ホームの向かいにクリスマスカラーの列車が。イメージ通りの鮮やかな車両だ。


冬場の高野山はガラガラに空いていると聞いていたのに、ホームは人がいっぱい。
混んでいて座席番号が飛び飛びなのかと思ったが、奇数偶数に分かれたボックス席がちゃんと取れていた。

対面の奇数席はこんな感じ。車掌室+ボックス席が2つだけで区切られているのでとても個室感たっぷり。これはいい。
お隣の展望コーナーは車掌さんが手動で窓を開けてくれた。風が気持ち良い。
時折線路のカーブで後ろの車両が見え、山がどんどん濃くなっていくのが分かる。
乗車時間は40分ほどだったらしいが、快適だったのと、外の空気が吸えたことでもっと短く感じた。これはあっと言う間だなぁ。もう少し乗っていたかった。
極楽橋からケーブルカー、何故かもの凄く歪んでみえるケーブルカー。

急斜面を登っていくと雪が見えだして、白が増えていく。寒いだろうとは思っていたが、雪が積もっていることは想定していなかった。倅くんと私のテンションがだだ上がり。
バスで移動のち、予想外の雪道をハイテンションで歩いてとりあえずお昼休憩。
うどん屋さんでごまどうふ。

子供の時は苦手だったけれど、今は美味しいと思う。
さて、歩こう。
踏み固められていない部分は足首まで埋まるくらいの積雪がある。

参道を歩いて本当に有名武将達のお墓があることに驚く。
有名人のお墓の石の積み方が、おでんのようだ。彼も彼も戦国BASARAに出て来たなぁなどと思いながら歩く。
バスで移動して、主様がど派手でオススメだという根本大塔へ。

青い空と相まって、首里城を思い出す鮮やかさ。写真は禁止だったが、中はさらにカラフル。金に朱に花模様。
同じ壇上伽藍にある西塔。これもいい。雪景色でなかったら見過ごしたかも知れない。

ダークグリーンから覗く朱は、これぞ高野山の図。


倅くんはまだまだ雪で遊びたかったようだが、このあたりで撤収。じっくりみていたら日帰りでは足りない。
帰りは、右手の天空ではなく、左のこうやで帰路。
お寺を見るだけの高野山はちっちゃい人達にはつまらないだろうと思っていたが、雪と鮮やかな色彩でなかなか楽しんだようだった。
二人とも、雪で足場が悪い中をこれだけ歩けたら、なかなかのもの。思いがけず雪遊びの天空旅だった。