夏休みの宿題1 襖張り。

この夏休みの間にどうしてもどうしてもやっておきたいことがある。その一つが襖張りだ。
ちっちゃい人達が押し入れを出入りし開け閉めする度に、蹴破られ穴のあいた部分から、おそらく何十年も前に張られたふすま紙がばらばらと崩れ落ちてくる。掃除機をかけてもかけても落ちてくる。上に和紙を貼ったり、襖の裏紙で修復したりしてきたが、もう無駄だと分かった。
張り替える。押し入れの2枚と、部屋との間仕切り襖1枚、計3枚。
軽症の2枚。

重症の1枚。

ホームセンターでふすま紙を選びに行く。糊つけタイプ・アイロンタイプ・切手タイプの3種があるようだ。襖用の表と裏はアイロンタイプを、間仕切り襖のリビング側にのみ、水で濡らしてから貼り付ける切手タイプの壁紙を選んだ。穴を塞ぐ為の「茶チリ紙」と「糊」も合わせて調達。
簡単に言うと、家庭での襖の修復は上に貼り付けることだけ。破れたら、穴を塞いで上から貼り付ける。つまりどんどん上に張っていくので年月が経つごとに襖は何枚も重ねられていくことになる。それでこんなにも古い紙が出てくるのだ。大穴のあいた1枚だけは仕方無いので全部剥がすことに決めた。
取っ手を釘抜きで外し、外枠もはずす。古いぼろぼろのふすま紙をばりばりと剥がしていく。これが以外に疲れる作業だった。

次に枠組みに糊をつけ、茶チリ紙を貼っていく。

完全に乾いたら、アイロンで表紙を貼り付け、枠の外までしっかり貼ったら余分の紙を切り、外枠を打ち付ける。最後に取っ手を打ち付けて完成。

何日かかけて、3枚を貼り終えた。貼った順番は左、次に右、最後に真ん中。皺の寄り具合で丸わかり・・・。
軽症の2枚は枠を外さず一番下の紙を残して破れた部分を剥がし、茶チリで穴を塞ぎ、アイロンで表紙を貼るという簡単仕上げにした。
というのも、枠組みだけから貼っていくのは予想外に大変だったからだ。表紙の下は茶チリしかないので皺も寄りやすい。
3枚くらいと思っていたものの、要は表3面+裏3面の計6面貼ると言うこと。枠の向きを変えたり、片手で体重を支えたり、遠くまで押さえたりと、変な体力を使うらしく、異様に疲れる。1枚貼り終えるごとに睡眠を貪らなくてはならなかった。
水で濡らして貼り付ける切手タイプの壁紙だけは1人で押さえることが出来ず、倅くんの手を借りることに。
次からはこの上に貼り付けていけば良いので、少しは皺も目立たなくなるだろうか。
夏休みの宿題(自由課題)が終わって清々しい気分だ。後は、翌週にでも大穴が空かないことを祈るだけだ。