南国からの帰還、その後。

海水浴から帰って、倅くんが熱を出した。熱中症になったのかと、慌てて冷やしたが熱は下がらず、水を飲ませたりなんだかんだでチェックアウトの時間に。
意識ははっきりしているのと、朝ご飯を少しでも食べられたので、帰路に着くことにした。
帰って来て、すぐにタクシーでかかりつけの病院へ。熱中症にさせてしまったことを責めていたところに、「夏風邪です」と言われ、固まる。
熱中症と症状がよく似ていて、高熱の出る風邪が流行っているとのこと。
熱中症で脱水症状が出ているなら、食べたりできず、もっとぐったりらしい。解熱剤を処方される。
熱の上がり下がりをよく見ていた主様は熱中症にしてはおかしいなと思っていたらしく、そのあたりが腑に落ちたらしい。
今回の旅行は、この島に行きたいと決めた時から選択肢があまりなく、ここに行くにはこの時間に出発しなくてはならない、これだけの距離歩くしかない、と無理があったのは確か。体の抵抗力の強さだけは筋金入りと思われていた倅くんが倒れたことで、いろいろと反省することになった。
それでも、あの海を、魚達を見に行ったということに、悔いは無い。海で泳ぐ機会は今まで数え切れないほどあったけれど、この目で魚の泳ぐ姿を見る機会は、ほとんど無かったのだ。改めて高知は宿毛、沖の島の海の凄さを思う。沖縄の海は、国内とはいえども外国で、沖縄にしかいないと言われるイモガイやウミヘビ、オニヒトデなどの危険生物がいる。ところが、帰って来て調べてみると、高知の黒潮の海にも、これらの生物が普通に生息しているらしい。そうか、この海は、私の知っている日本の海とはだいぶ違うのだ。高知に対するイメージはあくまで日本だったので、がらりと認識を変えることになった。
私の海の知識も5年ほど前から新しい情報が入らなくなっている。また、新たに情報を入れていかねばならないな、と思うことしきり。