ここに妖怪がいる理由。

晴れ

朝風呂に浸かり朝食を頂いてから、昨日頼んでいたタクシーに乗り、道の駅まで。
朝から、霧が凄い。晴れたかと思うと、また霧に覆われる。道の一寸先は崖で、道路が無かった頃を思うと、確かに平家落人の隠れ里もうなずける。
大歩危の駅にもこなきじじいという妖怪が立っていて、駅のロッカーはこんな感じ。

道の駅にも妖怪屋敷がある。おばけで泣き出すちっちゃい人達はパス。そこに説明書きがあった。ここ祖谷渓谷は、霧が深く崖の多い土地で親たちが、子供達が危険な場所に立ち入らないよう、「そっちにいくと妖怪に連れ去られてしまうぞ」と絶対近寄らないように言ったことから妖怪が生まれた、というようなことが書いてあり、納得。大歩危の駅までぽくぽく歩く。

岡山までゆらりふりこで爆睡していたら、あっという間。
岡山駅の駅ビルに、不思議な水槽があった。最初に金魚が目に留まったので、淡水かぁ、と思っていたら、海水のヤッコ類がいる。

水槽に、海水魚と淡水魚が一緒に泳げる水と書いてある。好適環境水というらしく、岡山理科大学が作ったらしい。
岡山の路面電車で移動、郵便局前で下車、岡山の市街を歩く。

すっかり気温の上がった公園で遊び、新幹線でびゅわーんと帰宅。
なるほど、四国でも徳島県三好市は体感距離はとても近いのだ。祖谷渓谷、実のところ、その響きの地味さからあまり期待していなかったのだが、おそばや郷土料理、土地のものを生かしてこだわっている為に、とても遠くに来た感じがする。
雨と晴れ、同じ土地の全く違う顔を見れたことも良かった。雨だと旅行先ではがっかりしがちだけれど、この土地は雨の時こそ真骨頂という気がする。霧に覆われ色を無くした祖谷渓谷は、水墨画の中に入ったようで、絶景だった。