馬って、うねうねする。

晴れ
ゆったり時間を過ごしてチェックアウトし、フルーツフラワーパークの園内をいつもと逆に歩いて行くと、馬小屋があって、馬の姿が見えた。
入っていくと、手書きの黒板に乗馬体験やレッスンもやっていると書いてある。
近づくと馬はやっぱり大きい。顔だけしか見えなくても、迫力がある。

見ていると、中学生くらいの男の子が、柵の中を一周するコースの乗馬を体験している。係の人が付いて、一緒に歩いてくれるようだ。
「乗ってみたら?」と言うので、思い切って乗せて貰った。
小屋にいる馬よりは少し小柄で、白っぽい毛色の馬だ。乗る前に挨拶して首元をなでる。すっとした肌触りの固い毛。鐙に足を乗せて、えいやっと文字通り馬乗りになる。もちろん鞍はついているのだけれど、鞍の固さを感じないくらい、その下の馬の毛並みや息づかいが伝わってくる。背中は意外に尖っていて、座るというより、山にまたがっているようで、落ちそうで怖い。視線は思った程高くは無く、歩き出すと、背骨がうねうね動く。人工的な乗り物しか乗ったことが無かったので、このうねうねが不思議でたまらない。もの凄く生き物に乗っている感じがする。
ゆっくりと柵の中を大回りしてもらい、スタート地点で降り、挨拶をする。一回乗ってみたいなと思っていた馬だけれど、こんな風に叶うとは思っていなかった。
ゆっくり歩いただけだったけれど、これで走れたら、これでスピードを出して走れたら、どんな気持ちがするのだろう。
まぁ、当分はクロモリ製の馬でいいかな。そういえば、トレーラーを牽いて走っていたら、何度か「馬車みたい」って言われたことがあるなぁ。