梅ゼリー

そういえば、風邪が悪化する前にこんなものを作っていた。
いつも思っていたのは、家で作るゼリーと売っているゼリーの食感の違い。家で作るゼリーはゼラチンを使って作るのだが、ゼラチンだけで作ると、ぷるん感はあるが、ぺっとりとして少し重い感じになる。市販のものは、もっとふるふるつるんぷるんとしているのだ。あのさらっとしたぷるん感は、もしかしたら寒天が入ってるのかも知れないと、試しにゼラチンと寒天を混ぜて作ってみることにした。
《分量レシピ》
ゼラチン5g:溶液230ml
粉末寒天4g:溶液500ml  を使用。
溶液は、梅コンポートの露・自家製梅砂糖漬けの露・水を適当に混ぜ合わせる。
ゼラチン5g+ふやかす用の水45g+溶液230ml(規定分)
粉末寒天4g+溶液500ml+(規定分)+溶液約200ml(規定外)
鍋に入れて煮溶かし、粗熱をとってから、梅コンポートを入れた器へ流し込む。冷蔵庫で冷やし固める。


規定通りに作ると、固く仕上がるのは把握済みなので、溶液を多めに足したのだが、少し多かったかやや柔らかく仕上がった。
味はというと、梅の風味たっぷりで美味しい!やや柔らかいものの、食感もつるんぷるんとしている。
ただ、粗熱を取ったときから「?」と思ったのだが、溶液を流し込むと、梅コンポートが見えないくらいにみぞれ状に濁ってしまった。冷やし固めると、よりはっきりと濁ってしまい、もしかすると煮溶かしが足りなかったのかも知れない。
ここで、市販のゼリーについて思う。気になって、何が入っているのか、裏の材料表示を見てみたところ、「ゲル化剤」「増粘多糖類」とだけある。ゼラチンとも寒天とも書かれていないのだ。どちらも入っていないのか!?と、調べてみるとー。
ゲル化剤とは、液体をゲル化して固化する化学物質である、とある。増粘安定剤ともいうらしい。さらに増粘安定剤とは、食品にとろみを付けるための食品添加物。成分は、天然由来の多糖類が多く用いられる。種類にペクチングァーガム・キサンタンガム・カラギーナン(紅藻由来)等がある。ということが分かった。そして、食品に2種類以上の多糖類を増粘目的で使用した場合、「増粘多糖類」と記すことができる。
寒天とカラギーナンは別物だけれど、藻類から抽出するという意味では似ている。
つまり、今回私が作ったゼラチンと寒天を使ったゼリーは、2種のゲル化剤を使っているので、もし販売するとして表示する際には「増粘多糖類」という表示になると思われる。
なぁんだ。食品添加物って悪いイメージが先にたつけれど、ゼラチンもそのうちに入っていたなんて。
おそらく市販のゼリーは、藻類抽出のさっぱり感をうまく継いだカラギーナンと、弾力のあるゼラチンを組み合わせて、使用しているのだろう。
もう少し分量を調節して、レシピを完成させてみようと思う。
「ゲル化剤」について少し知った一日だった。
参考資料にこのページも。(http://www.cuoca.com/library/contents/contents_gyoukozai.html