竹島水族館

飯田線前日、せっかく愛知県入りをするので、どこか水族館に寄りたいと選んだのが、ここ。蒲郡にある竹島水族館(http://www.kankou.city.gamagori.aichi.jp/aquarium/index.html)。
規模としては小さいものの、展示が素晴らしいと聞いていたので、ぜひとも行ってみたかったところだ。

順路があるのだが、ちょうどアシカライブの時間になるところだったので、ショートカットして円筒形水槽の前に出る。この水槽がここでは一番大きな水槽。

そして、アシカライブ。アシカ一頭、お兄さん一人で繰り広げられる、なんともフレンドリィな時間。何よりも距離が近い。こんなに近くでアシカをみることができる水族館はほとんど無いだろう。さらには、餌が余っているから、とトレーナーのお兄さんがアシカと一緒に舞台から出てきて、本当に目の前に登場!触っていいよとのことで、私もアシカに触らせてもらった。

初めて触ったアシカの肌は、少しざらっとした毛並みがあって、微かに獣のにおいがした。
さて、印象的だった展示はー。
・よく見ると、とても美しいピラニア。

大水槽で肉食としての獰猛さをアピールしているところは多いけれど、ここでは数匹しかいないからこそ、一匹一匹の美しさを見ることが出来る。
・超クリアな水槽群。

・ひらひらが可愛らしいちいさなエイ達。水面にひょこひょこと顔を出す様子があまりに可愛らしいので、動画で撮ってみた。ここで一日過ごせるくらい見ていて楽しい。

・夏休み企画「ヤドカリたち」。この日、夏休み企画として「ヤドカリ」と「心霊スポット」と称した水槽が並んでいた。

規模は小さく、派手なショーも無い。それでも、とてつもなく惹き付けられる水槽が並ぶ水族館だった。どの水槽も見事に手入れされていて、クリアで見やすい。ガラスを感じさせない程である。学術的説明があるわけではないが、職員の方のちょっとしたコメントのような説明版があって、それがまた、面白い。途中にある職員のホワイトボードは必見。夏の暑さに参ってアシカが演技をしてくれないとか、室温が高くなりすぎてセキュリティ会社から電話があったとか、イラスト入りでまったりと飼育日誌が書いてあるのだ。
アシカショーでは、驚きの連続だった。大勢の中から(子供優先で)一人選ばれて海獣達に触れることができることはあっても、皆にその権利がある訳ではないと思っていた。時間の余裕度やアシカの気分に合わせた、小さい水族館だからこそのサービスに感動。ショーが終わってしばらくしてからひょいとアシカのプールに行ったとき、トレーナーのお兄さんが誰もいない立ち見の客席に座って、プールで遊ぶアシカ達をずっと眺めていたのがとても印象的だった。
こんなに細やかな水族館は見たことがない。もっともっと自分が小さい時に、こんな水族館に来れていたらな、と思わずにいられない。
ぜひとも多くの人に見てもらいたい水族館である。