琵琶湖博物館

onoa2008-09-20

水族館の名は冠していないが、水族館としてカウントすべき所があると聞き、やってきたのが滋賀県立琵琶湖博物館(http://www.lbm.go.jp/)。一日に一本しかない琵琶湖大橋クルーズの船を草津烏丸半島港で降りる。前に進むと博物館の方向を示す看板と魚クイズがあり、魚クイズを辿って行くと博物館についてしまうという工夫が歩く間を飽きさせない。
探検の結果を先に言おう。淡水魚だけの小さな水槽がいくつかあるくらいだろうと思っていたのは大間違い。さらには期待していなかった水族展示以外の博物展示がすばらしくマニアックで凝っている。
博物部分で印象的だった展示は―。
・夥しい数の魚・植物・貝類の化石(中には実物を触れるものもある)。
・巨大アケボノゾウの化石。
・研究室再現。
 
何よりも、琵琶湖、湖、水、についての研究者の思いが、突き刺さってくるくらいの感覚で伝わって来た。これらを面白いと感じるかどうかは、個人によるだろうが、水に対する何らかのエネルギーを感じることはできると思う。
そして、水族展示。

印象的だったのは―。
ナマズアルビノ種のいるトンネル水槽。(窓から顔を出すと面白写真が撮れる)
ビワマスの大群が旋回する円筒形水槽。

・意外に優雅に泳ぐチョウザメと、正面からぜひ見て欲しいロングノーズガー。
 
・カエルのように泳ぐカイツブリ。(餌やりのショーの時に見ることができる)
全ての展示が淡水魚・爬虫類(カメ類)・両生類・水生昆虫からなる為、一般の水族館の華やかさは無い。が、日本だけでなく、世界の淡水魚が泳ぎ、魚種はかなり多い。日本でも希少種となったハリヨなど珍しい魚が見られる。
また、チョウザメの大水槽は上部のアクリルが無い構造なので、水面からそのまま姿を見ることができ、とても臨場感がある。これも他の水族館ではあまり無い。
土曜日というのに、トンネル水槽を独り占めして見ることができたのには驚いたが、カイツブリの餌やりショーの時にはかなりの人が水槽前に集まった。
赤ちゃん連れの為のベビールーム完備。調乳室と授乳室があり、なんと授乳室は畳の別室であるのは有難い。子供達より大人が夢中になるかも、ディスカバリールームという体験学習室もある。
この日は人も少なめで、ところどころ学芸員さんに説明していただいた為、鮒寿司に使うフナの種類や、レプリカと実物の違いなど、より記憶に残った。
壺にはまった人は、日暮しの館、琵琶湖博物館。地味ながら、研究員のとつとつと燃える情熱を感じることができます。