水族館の水槽の中へ。

夏休みを目前に、海に行くならもう今しか無い、とのことで、急遽伊豆大島への日帰り旅行を実行。
東京は竹芝桟橋から東海汽船の高速船で大島へ。船体をジェットで浮かせて進む高速船は音だけは飛行機並みだが、揺れもほとんど無いまるで新幹線のような快適な移動だった。2時間ほどで到着。圧倒的な島の空気だが、ここも、東京都だ。

この日は元町港へ入港したので、歩いて行ける弘法浜へ。
倅くんが頑張って持ち運んできたテントを設営、その間に姫さんはさっさと海へ。
あまりに良い天気だったので、しっかり日焼け止めを塗っていざ海へ。
最初だけ冷たく感じたものの、水温は暖かい。浜こそ黒い火山の砂だが、水は透明で美しい。波打ち際を離れると広がる鮮やかな海藻の繁茂した岩場に、魚の姿がちらほら見える。分かるだけでも、15cm以上のキュウセンベラや、掌サイズのカゴカキダイの稚魚、なんだろう太い縞のあるフエフキダイ系の顔立ちの魚。沖へ顔を向けると60cmほどのアジ系の魚も!
凄い!暫く泳いで追いかけたが、網の抵抗がありすぎて全く捕まえられそうに無い。
諦めてすぐ横のタイドプールになっている岩場で魚の捕獲に挑戦。
海水が流れこむエリアでは、もの凄く大きなカニがたくさん、存在感のある長いナマコもいる。岩の隙間を網で探ってエビと小さなハゼが捕れた。
魚の影も見えるけれど、素早くてどうしようもない。隙間に追い込んでようやく一匹捕獲。
昼を大幅に過ぎてしまったので、一度着替えて昼食休憩。再度岩場で魚を狙うも潮が満ちてきて流れが変わってしまい、エビを数匹で断念。
テントを撤収して港へ戻る。

帰りの高速船は、海洋生物の多い海域で目撃情報が入るも、残念ながら鯨やイルカには遭遇できなかった。
少し眠って船から窓の外を見ると、橋にビル、いつもの東京に戻ってきていた。
帰って来てさっそく捕ってきた魚とエビ類を撮影、水槽へ移す。

オヤビッチャの幼魚が捕れた模様。黄色に黒の縞が美しい。
大島の海は、水槽の中に放り込まれたような賑やかな海だった。様々な種類の魚達が警戒心無く泳いでいて、ずっと潜っていられるくらい楽しい。
水深もさほど深くなく、海水浴場のブイまではほぼ大人で足がつくくらいの深さ。ところどころ岩が突出していて、波で煽られると打ち付けられるのだけが痛いところだ。
水中の岩場は岩の上がもろもろした海藻のような貝殻のようなもので覆われている感じだが、触っても高知の海のように刺胞生物もいなかった。
また行きたい海がこんなに近くにあったことを知って、満足だった。