石・石・石の鋸山。

腰がすっかり重くなった倅くんを「マインクラフトの世界を見に行こう」と焚きつけたらしい主様の案内で、千葉県は鋸山へ。マインクラフトはゲームで、私はやらないのでよく分からないが、石をつるはしで切り出して何か作ったりするらしい。
鋸山は江戸時代後期からの昭和まで続いた石切場で、鋼のつるはしで切り出した房州石を麓までねこ車で運んだそうだ。本日はそのねこ車に石を載せて運んだという車力道を通って、山頂を目指す。
内房線で浜金谷まで。

駅から歩き始めて少しは舗装路、あまり見たことの無い植物が見られて面白い。

後日調べたところ、「マムシグサ」のようだ。毒草なので、このコーンのような実も食べられない。
車力道の入り口付近はこんな感じ。

歩くには歩きやすいが、ここを石を積んだ一輪車で通った、と思うと。
展望台まで上り切る。

展望台は人が多かったので、少し下ったところのベンチでおにぎり休憩。食べていると、何かドゥルルルルとドリル音がする。何度も。何だろうと見上げると、目の前の木にキツツキが!

本物のキツツキを初めてみた。調べによると、コゲラのよう。くちばしで木を叩くスピードは予想外の高速で、絵本や物語に出てくるような「コツコツコツ」という感じではない。まさにドリル音。
少し下って吹き抜け洞窟、石切場後を見る。


学生さん達と倅くんが交流。鹿を見たよと写真をみせてもらう。いるんだ鹿!見たかったなぁ。
倅くん達はゲームの世界に入り込んだようだと楽しんでいるよう。私的には美術館とか現代建築っぽいと思ったが、規模が桁違いだ。
日本寺へ入り、地獄のぞきをと思ったら、行列だったので、少し離れたところから下界を見下ろしてみる。

駄目な人は駄目な景色。ここまでそれなりのハイペースで歩いてきて疲れたからか、ちっちゃい人達の機嫌が斜めになってきた。
と思ったら、下りになったとたんもの凄いスピードで階段を駆け下り始めた。大人が追いつけない。ロープウェーの山頂駅まで駆け下りて、脚ががくがくの状態でロープウェーに乗車。何でこんなに階段を走れるんだ。
あっという間に山麓駅。下の売店は千葉のビワ推しだった。ビワゼリーを買って休憩したら、浜金谷の駅へ。

神戸を離れて、坂道とも久しく、さらに倅くんは連日のゲーム三昧で脚がすっかり弱ったと心配していたけれど、このペースでハイキングできれば、まぁ合格。姫さんは1年生としてはかなり健脚な方だろう。岡本の素戔嗚尊神社の階段と保久良神社から風吹き岩コースと大体同じくらいの感覚だろうか。倅くんは気に入ったらしいので、また歩きに来たいが、とりあえずは明日の筋肉痛と闘うことになるだろうか。