猫の額×2。

マンションのベランダには、今までずっと何も置かずに来た。友人宅で芽吹いたバジルを眺めて、バジルくらい植えてみようかと思ったことはあるものの、単に掃除がしにくくなるのが嫌だったのだろうと思われる。何かとフットワークが軽すぎる我が家では、家を開けがちにして、折角の作物を枯らしてしまいかねない。
そんな訳で、ずっと手を出さずにいたベランダでの家庭菜園、今回ちょこっとしたきっかけで始めることになった。
倅くんが幼稚園で植えたプチトマト。苗から植えたものだが、順調に成長している。プチトマトは一つの幹を大きく育てる為に、脇芽をとってしまうそうだが、そのぽっきり折ってしまった脇芽をしばらく水耕栽培すると、根が出てくる。その脇芽も土に植え替えれば一本のプチトマトとして成長するらしい。倅くんが持って帰るというので、持ち帰り、言われたとおりに水につけておいたところ、本当に根が生えてきた。

飽きっぽい倅くんだが、畑好きなのは本物のような気がしてきた昨今なので、これは伸ばしてやりたい。おじいちゃんの家の本当の庭には敵わないけれど、ベランダに少しの土があっても良いと思い、ホームセンターでいろいろ買ってきていた。プラステック製植木鉢、水受け、水はけ用軽石、土、じょうろ。
朝、何とか起きられる時間帯に作業。幼稚園で一度やっているので要領良く仕上がった。
根の出た脇芽は3本あったが、そのうち枝のしっかりした2本を植えた。


親株である、幼稚園の倅くんのプチトマトはもう背丈50cmを越えて花をつけている程なので、収穫にも時間差が出来そうだ。それはそれで長く楽しめる。
どうしても家を空けるときには家庭菜園の先輩に泣きつこうと思いながら、とりあえず作業完了。
ずっと手つかずのものも、ちっちゃい人達が関わってくると簡単に出来てしまったりする。そんなものかも知れない。