自転車柄のポーチ。

晴れ
まだ飽きていない、消しゴムはんこ。自転車ものを作っていないとは何事か!と作ってみた。
普通に紙に一色刷だと、こんな感じ。

このはんこを使って作りたいものは、化粧小物を入れるポーチ。今使っているものは(http://d.hatena.ne.jp/onoa/20090824/1251114881)、最低限のものだけが入るように緻密に設計し作ったものだが、実際それをウエストバッグに入れて持ち歩き、取りだそうとすると、緻密さ故に不便だった。
新しいポーチを作ろう、ということで、考えたことは−。
エストバッグが薄いので、以前のもののように、ころんとした形状ではなく背が高くても薄いものにしたい。日焼け止めは2種類、縦に入れられると良い。底にあるものを取り出しやすいように、少しゆったりとしたサイズにしたい。
イメージが固まって、サイズを生成り生地に取る。これから、生地の柄を作る。
自転車のはんこをひたすらこれでもかと並べて押していき、丸いはんこで車輪部分にランダムにカラーを乗せる。はんこ本体は「ほるナビ」を、スタンプインクは「そらまめ」を使用。

インクが乾いてから、アイロンをしっかりめにかけ、生地の完成。裏地は既製品の柄物を使い、ポーチに縫い合わせる。簡単なトート型にしたので、縫い時間は僅かで完成。
 
自作スタンプもここまで押しまくると、「こんな生地売っていました」という顔になるのが、面白い。作業途中は、こんなに激しい柄布がポーチに収まるだろうかと思ったが、意外に穏やかな仕上がり。
布にワンポイントとして押すのではなく、模様としてはんこを使うという発想は、このときまで無かった。それは、気に入った布を探しに行く、ではなく、気に入った布を作る、ということ。ここまで考えて初めて、「テキスタイルデザイン」という分野が浮かんだ。これはちょっと面白いかも知れない。
前に友人が布に描ける絵の具で、子供さんのTシャツに絵を描いていて、良いなぁ!と思ったものの、結局布絵の具の購入に至らなかった。それは、自分が一発書きに弱いこと、昔デザイン屋だったのでイラストはアイディアと練り上げが勝負と思っていること、別分野として描いている一枚絵にしても、緻密すぎてTシャツに剥かないだろうな、というのが理由かも知れない。消しゴムはんこの面白さは、デザインが練り上げられること、一色刷的なシンプルさが生かせること。性が合うという感じがする。
はんこを彫るところから始めて、柄を仕立てて、最後に製品にするまで全て手作業という効率の悪さながら、納得のいくものが作れるという嬉しさがある。
相楽園のあいたのしむ市に出られるようになるまでには、飽きているかも知れないけれど。