砂を登り、蒼を見る。

晴れ 暑い
どうやら明日から雨らしい。ならば晴天のこの日のうちに行きたいところがある。鳥取砂丘だ。初めて訪れたのはちょうど3年前、自転車を連れて行ったのだが、「たくさん砂があるだけ」と思っていたイメージを遙かに上回るスケールに感動したものだ。この場所は子供達に見せてあげたい。
三宮からスーパーはくと3号で鳥取まで。この特急の最後尾車両の展望が凄い。見晴らしがとても良くて、迫力がある。少し仮眠を取っている間に智頭急行に変わっていた。


列車の中に智頭杉の格子戸や、因習和紙を施したガラス戸などがあり、なかなか面白い。車両のデザインもそうだが、こんな風に地方色を出した装飾があっても良いなと思った。
鳥取で下車。向かいに停まっていた米子行きの車両。珊瑚色に近いオレンジ色が鮮やかだった。

昼を回ったので、駅近くで昼食。くるっとお店を眺めてみると、日本海の海の幸を押し出した定食が美味しそう。お寿司やさんに入り、寿司8貫とうどん、小鉢がついて1000円のランチを頼む。

お寿司が美味しい!さすがというところ。
駅からバスで鳥取砂丘まで移動し、バス停近くにベビーカーを置いて、砂丘へ。暑かったので、いきなり梨ソフト。かなり好きな味なのだ。

最初は少し下り、その後厳しい上りになる。焼けた砂がサンダルに入り込み、熱い。一番高い場所まで上ると、見事なグラデーション。サンドベージュとブルーがとても綺麗。姫さんはもちろん負ぶい紐で負ぶわれていたのだが、倅くんは自力で頂上まで登り切った。

ここから海までは崖のような坂になっていて、たしか前回は降りなかったはず。初めて海まで行ってみた。水は綺麗だったが、波で水の中に砂が舞っているので波打ち際は濁って見える。

砂の崖をぽふぽふと駆け下りるのは最高に楽しかったが、帰りは両手両足を使ってのきついクライミング。体力を消耗する。存分に砂で遊び、巨大な砂場を満喫してから、丘を降りる。

帰りはループバス麒麟獅子号で鳥取駅まで。

駅弁とお土産を買い込んで、スーパーはくと12号に乗車。疲れがどっと押し寄せるが、子供達は全く寝る気配もない。
19時過ぎに三宮へ帰り着く。日が落ちてネオンが光り始めた街をバックにしたスーパーはくと

通して良い天気で、海と空と砂のグラデーションが鮮やかに見られて大満足。想像していたものを越える景色を見た時、日本って広いなと思うのだ。