子連れ輪行のススメ!? 淡路花さじき

晴れ
昨日ののんびりまったりモードは、今日のこの日の為だった。昨日溜めたエネルギーを持って、遠出自転車旅行に出る。
自転車で走るという行程に「電車に自転車を乗せて移動する」を組み合わせた「輪行」。仲間内では゛魔法のじゅうたん゛と呼ばれているこの手法を使えば、目的地に楽して行ける+疲れたら電車で帰るが可能なのだ。私達が何故折りたたみ自転車に乗り続けるかは、ここにある。
ただ、ここしばらく輪行をしていなかったのは、ちっちゃい人がいるから、ということ。電車に乗り込む時は自転車はただの荷物になる。3人で行動することを考えると、総重量12kg程の自転車が2台、そこに、ちっちゃい人本体(現在9kg)と、彼が乗るチャイルドシート、彼のお昼ご飯・おやつ・おむつ・ミルク・水筒が加わることになる。
ここまで考えた時点で、やめた方が良いような気がしてくる。だが、自分達のライフスタイルだった輪行を何とかクリアしたい。
前日に試行錯誤した結果、なんとかなるんじゃないかという結論が出たよう。それが、これだ。
 主様の折りたたみ自転車「Bianchiフレッタモノコック」にチャイルドシートを被せた状態。まるでカブトムシとクワガタとコーカサスオオカブトを組み合わせて無理やり纏めたような外見。総重量は15kgを超えているはずだ。さらに、鞄に入れた荷物も担当する。
私はというと、ちっちゃい人をスリングで抱え、自分の折りたたみ自転車「BIKE FRIDAY」を肩に掛ける。
チャイルドシートはそれ以上幅が狭まらないので、改札を通るのが非常に困難。顔を真っ赤にし、腕を震わせて、なんとか通るそれしか方法が無い。対して私はちっちゃい人を抱えているとはいえ、BIKE FRIDAYの厚みがとても薄いという性能が発揮され、取り立てて苦労せず改札を通り抜けた。
これが記念すべき輪行の始まりである。
home→摂津本山駅明石駅→明石―(たこフェリー)→岩屋―<157>→あわじ花さじき→仁井―<71>→富島→魚増鮮魚店―<31>淡路サンセットライン→岩屋・たこフェリー→明石→明石駅摂津本山駅→home
明石・岩屋間を結ぶたこフェリーは自転車をそのまま乗せることができるので、ここからは自転車を畳むことなく進む。フェリーの中で軽く昨晩作ったレモンケーキで昼食。

岩屋から細い道に入り、少しづつ坂を上っていく。途中、見事に花開いた桜が見られた。これだけで、行きの輪行の大変さは報われた気分である。

少し広い道に出て、淡路の尾根まで登りきる。その道は沿道に菜の花でラインが引かれていて綺麗だった。


淡路花さじき到着。
 ここまで上り切って火照った体だからこそ食べられたびわソフト。
 春霞でぼやけた海と空に散りばめられた花の色、とても美しかったのだが、それにも増して遮る物が全く無いこの場所は風が常に吹き流れていて、耐え難い寒さだった。上着を一枚脱ぐほどのぽかぽか陽気だったのが、一転し極寒に。
防寒を強化し、坂を下りる。ここからは「最高―!!」と叫びながらの下り。上から見下ろす鳥の視線で、眼前に広がるは続く道と青い海。昔良く見ていた夢。真っ直ぐに続き、時折緩やかにカーブしている道をひたすら走っている幸せな夢。まさに、そんな道を走っていた。

仁井からも続く下り。

富島まで一気に降り、魚増鮮魚店であなご休憩。ここの焼きたてふっくら焼きあなごは美味しい。ここからはフェリー乗り場まで淡々と続くサンセットロード、通称:淡々ロードを、このアナゴエネルギーで走りきるつもりなのだ。
この時期には良くあることだが、厳しい向かい風、抵抗を出来るだけ減らそうと体をハンドルにへばり付かせるようにして走る。何度か先頭を入れ替わりながら、向かい風と戦う。
 江崎付近にて。風は強いが、抜群の景色。
 強風の為、下に降りてきていたド迫力のとんび。
岩屋に着いたときには、全身疲労・・・。
そして、旅行はここで終わらない。ちっちゃい人の代えの服が必要になり(荷物最軽量化の為、着替えは持っていなかった)、明石駅ビル内でベビー服を緊急調達。その後さらに着替えたばっかりの服が・・・。準備したと思っていても、トラブルはその抜け穴を狙ってくる。今回の教訓、「ちっちゃい人の着替えは持つこと」。
何とか無事に帰り着き、思う。別々に走った方がどれだけ楽か知れない。それでも一緒に走るのは最高だ、と。喩え、素晴らしい景色をバックに3人揃った記念写真を撮る、それだけの為であっても。
本日の走行
Tm 2:22'01
Dst 36.21
Av 15.3
Mx 49.3
Odo 733.6