はまかぜ、そしてカニとの再会。

晴れ
お盆も過ぎ、この夏、海に入れる機会も今週あたりで最後だ。ならば鳥取は東浜の海を姫さんにも見せたい。というより、自分があの海を見たい。
摂津本山→三宮ー(はまかぜ1号)→浜坂→東浜→鳥取—(すーぱーはくと14号)→三宮→摂津本山
以前、倅くんが新神戸チョロQコーナーで「どれが良い?」「これ」と選んだのが、はまかぜだった。今回、東浜行きを決めたのが前日の夜、唐突だったことでスーパーはくとという選択肢が消え、折角なので、引退が決まっているというはまかぜに乗って行くことに。

家の近くで見ると、ガタンゴトンとかなりの音をさせて走っているはまかぜだが、乗り心地は良い。主様が取ったのは2号車、それはグリーン車。一見普通の座席だけれど、折りたたみ式のテーブルが古風だったり、ベッドじゃないかと思うほど異様に倒れるリクライニングだったり、特徴的。
浜坂で余裕を取った乗り換え。はまかぜを撮りに来ている鉄な方も何人かお見かけした。


各停に乗り換え、鎧、餘部と通過するのだが、この辺りも素晴らしく海が綺麗。どこのリゾートかと思うほど、鎧の海岸は異国の海の色。こんな色が日本にもあるんだなぁ。

特に餘部は鉄橋があるくらいだから(今は一部を残してほとんど無い)山間部だろうと勝手なイメージがあっただけに、海の美しさは衝撃的だった。
東浜に到着、道路を一本渡れば、海。

前回の嵐の後の高い波とは打って変わって、打ち寄せる波は穏やか。そして、水が温かい。ぬるい温泉に浸かっているようだ。暫く沖へ入っていけば急に深くなる地点があって、水も冷たくなるだろうと、相当歩いてみたけれど、全く水は冷たくならず、水面も肩まで来ない。ここは遠浅の海岸だったのか。水も砂も綺麗だけれど、魚が見当たらないのは、岩場から離れているのと、遠浅で海草類の無い砂地だからだろうか。

魚は見当たらないが、海岸にカニはたくさんいる。そして、ここのカニは凄まじく敏捷なのだ。捕まえるのにも反射神経を大解放させねばならない。今年もこの浜の、透明感のある美しいカニに会えて、満足。
海を怖がる倅くん、砂を食べる姫さん。以前は親に連れられて海に来ていたのに、今は自分が子供達を連れて海に来ている。
海も空も砂もカニ追いも堪能して、撤収。
帰りはスーパーはくとで時間短縮、思い返せば車窓から見た田んぼの稲穂はもう、少し頭を垂れた姿になっていた。あと少しで夏が終わる。そう思わせる、一日だった。